「新庄・最上LINKプロジェクト」
文部科学省事業 地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力型)
令和元年度~3年度(3か年計画)
事業目的・プロジェクトのねらい
地域の未来を切り開く高い志と能力を持った『人財』――
①探究心と地域の課題を解決する高い能力を持った人材
②郷土に対する誇りを持ち、社会や地域とつながる意欲にあふれる人材
③Society5.0に変容する地域社会の中でAIやデータの力を最大限活用し展開して地域を牽引していく人材の育成を目的とします。
また、学校内の改革を進めることはもちろん、学校と地域が「LINK」することで、地域外への人材流出が加速していた従来とは逆の『地域に戻る新しい人の流れ』をつくることを最終的な目標と考えています。
生徒の声・成長する様子
2年次一般コース
12月の研究発表会を終え、ふりかえりの時間に記入した「後輩たちへのアドバイス」から2グループ分を紹介します。(原文のままです)
自分たちの疑問について仮説をたて、調査し、考察を導きだすという流れの中で、「探究する力」というものももちろん身についたが、それ以上に自分たちの意見を伝えるプレゼンの力が身についたと思う。声の大きさ、話の間、聞き手にも話をふったりするなど、どうやって聞き手の興味をひっぱれるかを、かなり考えることができた。
先行研究から仮説への結びつきが不十分だった。先行研究から何を知り、何を考えて自分たちの仮説になるのかを、もう少し考える必要があった。検証についても、アンケートの人材の確保、アンケート内容の改善など、考え直さなければならないところが多かった。
自分たちは研究の内容がうすかったので、研究したことに常に次の疑問を考えることをオススメしたい。自分たちはこういう考察をたてたが、その場合どういう問題が発生するのかや、本当にこの検証で仮説が正しい、または違うと言い切ることができるかなど、常に次の疑問を考えていけば、もっと濃く、厚く、納得できるような研究になると思う。
実際に自分たちで検証するのが大変だったが、男女関係なくたくさんの人に見てもらえてうれしかった。自分たちは、プレゼンや発表するときは一方的に話すだけでなく相手に問いかけたりすることなども大切なのだと学ぶことができた。
検証方法が大まかすぎで、結果にバラつきが出てしまうと検証をしているときに気がついたので、もっと検証する前に班員と考える力が必要だと思った。
- テーマを考えるのは大切!!テーマで来てくれる人が決まるから「なんだろう?」となるテーマを考えるべき。ネットなどだけに頼らず、マニアックすぎないテーマにするとたくさんの人に来てもらえる。
- もっと検証する人数を増やせば良かった(4人だと少ない)。検証をする人数が多ければ多いほど良いデータを集めることができる。
1年次一般コース・探究コース
2月の研究発表会を終え、ふりかえりの時間に記入した「まとめ」から、いろいろなグループのものを紹介します。(一部、文章の省略を行いました)
多くの方々に話したりインスタなどで広めたりしたことで興味を示してくれた方、協力してくれた方々にたくさん出会うことができた。やりがいも感じた。
3点ある。まず1つ目は、動画作りを実際に行った点だ。企画を実際にすることによって作る上での良い面や悪い面がはっきりわかるからだ。
2つ目は、プレゼンで使ったポスターをうまくつくれた点だ。感想の中に「見やすかった」という言葉が多くあった。それは、重要なところを太字にしたり線を引いたりしたことによる効果が出たと考えられる。
3つ目は、SNSを活用した点だ。私達は10~20代の若者を対象としたテーマだったため、SNSを使用することで情報を広めやすかったからだ。
私達がみなさんに伝えたいことは4つです。
1つ目は、インパクトのあるテーマ設定だとプレゼンを聞いてくれる人が集まります。高校に入ると地域の人とのつながりもさらに広がり、できることも増えるので、これをチャンスと思って中学生のときはやれなかったことに挑戦すべきです。
2つ目は実際に行動してみてから次を考えていくことです。「これはできないかも…」と考えるのではなく、まず行動してみることによって何かが変わるかもしれません。私達は実際に動画をつくって、メリット・デメリットを知ることができたので、実際にいろいろやってみることはとても大切だとわかりました。
3つ目は、プレゼンをするときに、ただ紙に書いていることを発表するのではなく、問いかけや質問をすることによって、聴いている人を話に引きこむことです。せっかく自分たちが一生懸命に調べてきたことなので、まわりに人にも共有するために大事なことです。
4つ目はSNSを活用すると、見てくれる人や聴いてくれる人が増えるので、SNSの活用はした方がいいということです。自分たちの活動を広められるだけでなく、さまざまな人から意見をもらえるので便利です。
事前準備をしておくことでスムーズに進められます!対象を明確にしていると、実現に向けたビジョンを立てられるため、対象はなるべく早いうちに決めたほうが良いと思います。
ゴールを発表にするのではなく、その先自分たちが何をしていくのか、どうすれば実現につながるのかなど、発表の先を見据えて「やりたいこと」を決めていくと良いと思いました。頑張って下さい!
地域理解プログラムを通してたくさんの方にアドバイスをいただきました。大人の方と関わることは自分たちにとってとても新鮮だったし、貴重な意見をたくさんいただきました。自分たちのやりたいと思っていたふわふわしたものを、しっかり文章にして、対象をしぼって、というふうにできたのは大人の方からのお話があったからです。ありがとうございました。
事業内容・どんなことをやっているのか
L,I,N,Kの4つを頭文字にした柱を中心に、事業を進めています。
L:地域と密着した探究活動
Local area academic inquiry
A-a 地域理解プログラム(1年) 事例
A-b ジモト大学 事例
A-c 地域理解発展研究(2年) 事例
A-d 発表実践(3年)※
A-e 地域探究部 事例
I:ICT技術の活用
Information communication technology
B-a 地域連携アプリの開発
B-b 情報リテラシーの醸成 事例
N:新しいキャリア教育
New career education
C-a アカデミック・インターンシップ※
C-b 研究実績の進路指導への活用
K:成功のカギ「教育課程の開発」
Key to success
D-a ふるさと探究※
D-b Myエリア・ラーニング
※ふるさと探究(1年)、アカデミック・インターンシップ(2年)、発表実践(3年)は2020年(令和2年)度からの事業です。